大人の虫歯の特徴と予防
歯の健康を保つためには、日常的なケアが欠かせません。特に大人になると、子どもの時とは違う「根元
虫歯」と「虫歯の再発」に注意が必要です。今回は大人の虫歯の特徴と予防方法についてご紹介します。
大人の虫歯の特徴
①歯の根元の虫歯
歯周病の進行や加齢、歯の食いしばり、過度な歯磨きなどが原因で歯茎が下がり、歯の根元の弱い部分が露出することで、その部分に虫歯ができやすくなります。歯の根元の虫歯は痛みや違和感が出にくい、気が付きにくく進行も早いという特徴があります。
歯の根元の虫歯は、30代から増え始め、加齢に伴って増加傾向にあります。
②虫歯の再発
虫歯の再発は、過去に治療を受けた部分に新たな虫歯ができる状態を指します。詰め物や被せ物を長い間使っていると劣化し、歯と詰め物・被せ物のわずかなすき間から細菌が侵入し、虫歯になってしまうことがあります。詰め物や被せ物で隠れているため発見しづらく、虫歯が進行すると、詰め物・被せ物が外れたり、歯が欠けたりすることもあります。
虫歯は治療をしても、ケアを怠ると虫歯を繰り返してしまい、最終的には歯を失ってしまいます。治療をした歯は、健康な歯と比べて弱いため、特に注意が必要です。
大人の虫歯予防のポイント
加齢とともに歯を失ってしまうわけではありません。大人の虫歯は適切なケアや定期的な歯科検診によって、予防することができます。
正しい歯磨きを身につける
正しい歯磨きとは、プラークをしっかり取り除くことができる歯の磨き方です。歯ブラシの当て方や動かし方、力加減などお口の状態や歯並びによって、人それぞれ異なります。正しい歯磨きは、お口を清潔に保つことはもちろん、歯茎を傷つけることなく、歯の根元の露出を予防することにも繋がります。
当院では、歯科衛生士が患者様に合った歯磨き指導を実施いたします。歯ブラシ選びから、歯間ブラシやフロスの使い方などもお伝えします。
定期的な歯科検診
かかりつけの歯科医院をもち、定期的な歯科検診を受けましょう。お口のトラブルの早期発見早期治療につながります。
食生活の管理
食事の内容や、時間、回数などルールをしっかり決めて、だらだら食べをしないなど食生活を整えましょう。
まとめ
今回は大人の虫歯の特徴と予防方法についてご紹介しました。正しい口腔ケアや歯科定期検診で、大人の虫歯を予防することができます。
当院では、自らのリスクを探り、そのリスクをコントロールして、虫歯や歯周病が再発しないように改善することが本当の治療だと考えています。治療したら終わりではなく、継続的な予防を続けることで虫歯や歯周病になりにくいお口を目指しましょう!
参考
クリニカ むし歯の原因と進行 https://clinica.lion.co.jp/oralcare/mechanism.htm