2024年8月20日

よく噛むための姿勢とご家庭でできる工夫

よく噛むことは、唾液分泌を促進したり、虫歯や歯周病の予防、味覚や顎の発達、消化促進、肥満予防など様々なメリットがあります。特にお子様の場合は、歯並びや全身の発育にも影響することがあります。

そこで、今回はよく噛むためのポイントについてご紹介します。

 

よく噛むための姿勢

よく噛むための姿勢

椅子に深く腰掛け、足の裏を床にしっかり付け、顎を引いて背中が丸くならないように座ります。椅子の高さは膝が直角に曲がる程度、テーブルは肘が直角になる高さが目安です。テーブルとの距離は握りこぶし一つ分を確保しましょう。

子どもの足が床に届かない場合は、足元に台を置くか、成長に応じて高さ調節ができる椅子を使うと良いでしょう。

正しい姿勢は歯や顎への負担を減らし、しっかり噛んで、安全に飲み込むことにつながります。また、胃腸の働きを助け、栄養の吸収を促進します。

 

調理の工夫

食材を大きめに切る

食材を大きめに切ることで、自然と噛む回数が増えます。野菜や肉は大きめに切りましょう。

 

歯ごたえのある食材を取り入れる

噛み応えのある食材

生野菜、根菜類、ナッツ類など、噛み応えのある食材を積極的に取り入れることで、噛む回数が増えます。

 

火を通し過ぎない

蒸す、焼く、炒めるなど、食材に適した調理法を選び、適度な歯ごたえを残すことが大切です。特に蒸すことで栄養を損なわずに調理できます。

 

味を濃くし過ぎない

薄味にすると、食材本来の味を感じるためによく噛むようになります。

 

お子様の場合は、お口の成長に合わせて無理なく行いましょう。

 

食事中の工夫

食事の時間に余裕をもつ

食事を急がず、ひと口ごとにゆっくりと食べることで噛む回数が増えます。

 

完全に飲み込んでから次のひと口へ

食べ物を完全に飲み込んでから次のひと口を取るようにしましょう。

 

ながら食べをしない

ながら食べ

作業をしながらやスマホを見ながらではなく、食事に集中しましょう。

 

ひと口30回噛むことを目標に

1口30回噛む

「ひと口につき30回噛む」ことがよく噛む目安とされています。まずは、普段自分がひと口何回噛んでいるか数えてみて、5回ずつでもいいので噛む回数を増やしてみましょう。

 

よく噛むためにはお口の健康が大切

お口の健康が保たれていないと、しっかり噛むことが難しくなります。噛むときに違和感や痛みを感じると、その部分を避けるようになり、結果としてしっかり噛まずに飲み込んでしまうことに繋がってしまいます。虫歯や歯周病といった口腔トラブルを放置せず、適切な治療を受けて予防を続けることで、健康的に噛めるお口の状態を維持することが大切です。

 

まとめ

今回はよく噛むためのポイントについてご紹介しました。

ご家庭で実践できるこれらの工夫をできるものから取り入れ、よく噛む習慣を身につけましょう。家族全員で楽しみながら健康的な食生活を送りましょう。

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