子どもの歯ぎしりが気になる!成長のサインと受診の目安
「子どもが寝ているときに歯ぎしりをしているけど大丈夫?」「歯がすり減らないか心配…」そんなお悩みを持つ親御さんは少なくありません。
実は、子どもの歯ぎしりは多くの場合“成長の一環”として自然に起こるものです。今回は、子どもの歯ぎしりの原因や注意すべきポイント、歯科でできる対応についてご紹介します。
子どもの歯ぎしりの原因とは?
歯の生え変わりによる噛み合わせの調整

乳歯から永久歯に生え変わる時期(およそ6〜12歳)には、噛み合わせが不安定になります。
子どもは無意識のうちに歯ぎしりをして、上下の歯の位置を整えようとすることがあります。
この場合は一時的なもので、歯並びや噛み合わせが安定すると自然におさまることがほとんどです。
顎や筋肉の発達のため
成長期の子どもは、顎の成長を促すために自然と歯ぎしりをすることがあります。痛みや違和感がなければ心配はいりません。
ストレスや緊張の影響
環境の変化(入園・進級・引っ越しなど)や、日中の興奮・ストレスが原因で歯ぎしりが起こることもあります。子どもも大人と同じように、気持ちの変化が体に表れることがあるのです。
この場合は、リラックスできる時間を増やすことで自然に落ち着くケースが多いです。
こんなときは歯科医院へ相談を

ほとんどの歯ぎしりは経過観察で問題ありませんが、以下のような場合は歯や顎に負担がかかっている可能性があります。こうしたサインが見られる場合は、早めに相談しましょう。
- 歯が欠けたり、すり減っている
- 顎や歯の痛みを訴える
- 頭痛や肩こりなどの不調がある
- 歯ぎしりが癖になっている
歯科でできること
歯科では、噛み合わせや歯の生え変わりの状態、噛み合わせや歯並びをチェックし、必要に応じて食生活・生活習慣の見直し指導などの対応を行います。
歯並びに影響が出ている場合には、矯正治療が必要になるケースもあります。
家庭でできる対策
よく噛んで食べる習慣をつける

しっかり噛むことで顎の発達が促され、噛み合わせも安定しやすくなります。噛み応えのある食材をプラスしたり、調理方法を工夫してみましょう。
ストレスをためこまない環境づくりを
子どもは言葉にできない不安を歯ぎしりで表すこともあります。話を聞いてあげるだけでも、心の安定につながります。
寝る前はリラックスする時間を

寝る前はスマホやゲーム、激しい遊びは避け、絵本を読んだり、ストレッチをするなど落ち着ける習慣をつけましょう。
この他、仕上げ磨きなどの際に、お口の成長や変化をチェックしてあげましょう。
まとめ
今回は、子どもの歯ぎしりの原因や注意すべきポイント、歯科でできる対応についてご紹介しました。
子どもの歯ぎしりは、多くが成長過程の自然な現象です。ただし、歯が欠けたり痛みを感じるようであれば、放置せずに歯科医院でチェックを受けましょう。
家庭では「リラックス」「よく噛む」「ストレスを減らす」といった工夫で、無理なくサポートすることができます。成長を見守りながら、お口の健康を守ってあげてくださいね。




