2020年6月8日

フッ素について

フッ素がむし⻭予防に効果があることは知られてきましたが、お⼝の中でどのような働きをしているか知っていますか︖
フッ素の働きや、効果的な使い⽅についてご紹介いたします。

 

フッ素の働き

フッ素には⼤きく3つの働きがあります。

①再⽯灰化を促進
再⽯灰化とは、飲⾷するとお⼝の中が酸性になり、⻭が溶けて(脱灰)しまったところに、カルシウムやリンなど溶かされてしまった栄養を補給し、⻭を元の健康な状態に戻すことです。初期むし⻭を修復する働きがあります。

②細菌が酸を作りにくくする
⻭みがきで落としきれなかったお⼝の汚れに潜む細菌の活動を弱め、酸が作られるのを抑えます。

③⻭を強くする
酸に負けないように、⻭の質を強くしてくれます。

フッ素の働き
このように、フッ素はむし⻭に負けない環境を作るためのサポートをしてくれます。

フッ素は⼦どもの⻭に有効なイメージがありますが、もちろん⼤⼈の⻭にも効果があります。

 

フッ素の使い⽅

フッ素の使い⽅には以下の様な⽅法があります。

●フッ素が配合された⻭磨剤(歯みがきペースト)
フッ素が配合された⻭磨剤には、様々なフッ素濃度のものがあります。年齢によって適切な使⽤量や濃度が違いますので、注意しましょう。
⻭の萌出〜2歳︓1~3mm程度(切った⽖程度の少量)
3歳〜5歳︓5mm以下
6歳〜14歳︓1cm程度
15歳以上︓2cm程度が⽬安です。

フッ素の使い方

⻭磨剤の使⽤⽅法や量などは、お使いの⻭磨剤の説明をしっかり確認してください。また、⼦どもに使⽤する際は、必ず保護者が仕上げ磨きに使いましょう。
フッ素の効果を⾼めるには、⻭みがき後のうがいはできるだけ少なくしましょう。

●フッ素が配合された洗⼝液
⻭みがき後などお⼝の中を清潔にした後に、決められた容量の洗⼝液⽤いて、お⼝の中全体に⾏き渡るようにうがいをします。

●フッ素塗布
⻭科医院の定期健診などでフッ素を⻭に直接塗ります。乳幼児からフッ素を塗布することができます。

お⼝の中にフッ素が⻑時間とどまることで、⾼い効果を発揮します。
そのため、フッ素を使⽤した後は1時間程度は飲⾷を控えましょう。就寝前に使⽤するとフッ素が⻑時間⼝の中にとどまるため、とても効果的です。

 

参考
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/prevent/index05_04.html
厚⽣労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-007.html
公益財団法⼈ライオン⻭科衛⽣研究所 https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/05.htm

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