2020年5月28日

6⽉4⽇〜10⽇は⻭と⼝の健康週間

6⽉4⽇〜10⽇は⻭と⼝の健康週間です。この期間はお⼝の中や⻭のことについて、いつもより少し意識してみませんか︖
お⼝のことについて基本的な部分をまとめてみましたので、おさらいをしておきましょう。
お⼝をケアすることは、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症へのリスクを減らすことにもつながりますので、お⼝のことを知り、より効果的なケアにつなげましょう。

⻭の役割

⻭の役割は、⾷べ物を噛むだけではありません。⾔葉を発⾳したり、表情を豊かにしたり、⾷べる喜びを感じたりと、無意識に当たり前の様にしていることも⻭の役割なのです。
さらには、お⼝周りだけでなく、姿勢やバランスを保ったり、噛むことで脳に刺激を与えるなど全⾝にも影響を与えています。

⻭の構造

エ ナメル質や象⽛質、⻭髄などの⻭ぐきより上の部分の「⻭冠部」とそれより下の⻭⾁や⻭根膜、⻭槽⾻などの「⻭根部」から成り⽴っています。
⻭髄には⾎管や神経組織が複雑に⼊り組んでいます。むし⻭や⻭周病が進⾏すると、⻭が酸で溶かされて薄くなったり、普段外側に露出してない象⽛質の部分が露出したりして、刺激が神経に伝わりやすい状態になるため、しみたり痛んだりという症状が出てきます。

歯の構造

⻭の本数

⻭の本数は、乳⻭は20本、永久⻭は28本に親知らず(第3⼤⾅⻭)4本を含めると32本あります。12歳頃までに乳⻭は永久⻭へと⽣え変わります。
⽣えたての⻭はとても柔らかく、酸に弱いため⾍⻭になりやすい状態です。しっかりむし⻭予防をして、⽣えたばかりの⻭を守ってあげましょう。

乳歯  永久歯

 

よく噛んで⾷べることの効果

● 唾液がたくさん出て⼝の中をきれいにし、お⼝の中をきれいに保つことができます。
● よく噛んでゆっくり時間をかけて⾷べることにより、必要以上に⾷べ過ぎることを防いだり、⽣活習慣病の予防にもつながります。
● よく噛むことで脳への⾎液の流れが良くなり、脳が刺激されて働きを活発にします。
● ⼝の周りの筋⾁を使い、発⾳がはっきりし、若々しい表情を保つことができます。
● よく噛むことで、⾷材の味をしっかり感じることができます。味覚の発達を促します。
● きちんと噛むことで、飲み込みやすくなり、消化器官の負担を減らしたり、全⾝の健康につながります。

唾液の役割

● 抗菌作⽤ ︓ むし⻭や⻭周病などお⼝のトラブルだけでなく、⼝からの細菌感染を防ぎます。
● 消化作⽤ ︓ よく噛み、唾液をたくさん出すことで、飲み込みやすくしたり消化器官への負担を減らします。
● 粘膜保護作⽤ ︓ ⼝の粘膜を保護します。唾液が少なくなると⼝の中が傷つきやすくなります。
● 中和作⽤ ︓ ⾷事をした後は⼝の中が酸性に近づき、むし歯などのリスクを高めます。唾液がこれを中和してお⼝の健康を守ります
● 修復作⽤ ︓ ⻭の再⽯灰化や⼝の中の傷を治りやすくします。

よく噛んで唾液がしっかり出るように意識することも口腔ケアのひとつです。⻭をみがくだけでなく、お⼝の役割を知り、意識することで上⼿に口腔ケアをしていきましょう。

参考
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/relation/syokuiku.html
公益財団法⼈ライオン⻭科衛⽣研究所 https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/01.htm
クリニカ https://clinica.lion.co.jp/oralcare/ha-role.htm

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