お気づきですか? 日 常的な「 歯 ぎしり」 について
寝ている間に歯ぎしりをしていたと指摘されたり、何かに集中しているとき、気づいたら歯を食いしばっているなどの経験はありませんか?これらは無意識に⾏っているため、なかなか自覚しにくい行為です。
歯ぎしりが及ぼすお口への影響や、予防方法についてご紹介します。
歯ぎしりとは
歯ぎしりは細かく分けると、上下の歯をギリギリこすり合わせる、上下の歯をカチカチさせる、ぐっと噛みしめる3つのパターンがあります。
また、日中起きている間の歯ぎしりと、寝ている間に起こる歯ぎしりがあります。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因は1つではありません。ストレス、飲酒、喫煙、かみ合わせ不良など様々な要因があると考えられています。
歯ぎしりの影響
歯ぎしりや噛みしめぐせは、ガムを噛むときの数倍から10倍程度の⼒が加わると⾔われています。
これにより、次のようなことが起こりやすくなります。
- 余計な⼒が加わることで、⻭茎や⾻を痛める
- 歯が磨り減ったり、欠けたりする
- 歯がしみる
- 頭痛や肩こりの原因となる
さらにこれらの症状がひどくなると、知覚過敏や近年多くなっている顎関節症につながることもあります。
対策
まずはかかりつけ歯科に相談を
下記の様な症状が気になる場合は、早めに⻭科医院で相談しましょう。
- 口が大きく開けにくい
- 舌の側⾯や頬の内側に白い線(歯型)がある
- 朝起きたときに顎がだるい
- 顎に痛みを感じる
- 上下の歯の噛み合わせが磨り減って平らになっている
「しない意識」が大切
歯ぎしりは無意識に行っている場合が多いです。それらを「しない意識」をするために、目につくところに「噛みしめない」「上下の⻭を離す」等のメモを貼っておいて、日常的に「しない意識」をすることも⼤切です。
また、寝ている間の歯ぎしりや⾷いしばりは、意識できるものではありませんので、寝ている間に装着するマウスピース(ナイトガード)で、歯や顎への負担を軽減することができます。
日常的に歯ぎしりをしない意識をしたり、寝るときはマウスピースを装着するなど、無理のない程度にできることから始めて、お口や身体への負担が減らせるといいですね。
参考
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/trouble/bruxism.html