2023年5月22日

歯の接触時間を意識したことがありますか?

過去のコムで「歯ぎしり」についてご紹介しましたが、実は噛みしめや食いしばりだけでなく、軽い歯の接触も時間が長くなるとお口に負担がかかります。あなたは1日のうちどれぐらい上下の歯が接触しているか考えたことはありますか?

今回は、軽い力でも上下の歯を接触させていることでお口にどんな影響があるのか、また改善方法についてご紹介します。

 

歯列接触癖TCH

歯列接触癖TCH

安静時に上下の歯を持続的に接触させる癖のことをTCH(tooth contacting habit)と言います。

唇を閉じていても上下の歯の間には前歯に2~3mmの隙間がるのが正常です。1日のうち食事や会話などを含めても上下の歯が接触している時間は20分程度と言われています。

姿勢を正して目を閉じ、唇を閉じて上下の歯を軽く離した状態をキープして違和感がある方はTCHかもしれません。また、日常的に顎のだるさを感じていたり、頬の内側に白っぽい線や舌の縁が凸凹している場合も要注意です。

 

 

こんな生活習慣をよくしていませんか?

デスクワークやパソコン作業

TCHには生活習慣が関わっていると言われています。

  • デスクワークやパソコン作業、スマホを見るなど少し俯いた姿勢をよくする
  • ストレスや緊張する場面が多い
  • 頬づえをつく
  • うつぶせで寝る
  • 歯ぎしり・食いしばりをする

 

TCHの影響

口呼吸によるお口やからだのトラブル

  • 歯に負担がかかり、歯が割れる・かける・ひびが入る、または詰め物・被せ物などの破損
  • 顎のだるさや口周りの筋肉の疲労、顎関節症
  • 歯や歯茎に日常的に強い力がかかることで歯茎が下がり、しみたり虫歯などのリスクがアップする
  • 噛むと痛みがでる
  • 頭痛や肩こりなど体の不調に繋がる可能性がある など

 

 

TCHを改善するには?

同じ体勢の作業が多い方は適度に休憩を

まずご自身が歯を持続的に接触させていることに気づくことが大切です。また、歯ぎしり・食いしばりの対処法と同じように、「上下の歯を離す」と書いたメモを目に付くところに貼っておきましょう。

デスクワークやパソコン操作など、同じ体勢の作業が多い方は適度に休憩を取り、からだを動かして筋肉をほぐしたり、ストレスを上手に発散しましょう。

気になる場合や、顎のトラブルにお悩みの方は、かかりつけの歯科医院や当院までお気軽にご相談下さい。

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