治療を途中でやめて、歯医者に行きづらくなってしまった方へ
前回のコラム「歯科治療はどうして1回で終わらないの?」でも紹介しましたが、歯科治療は1回で終わるものは少なく、症状が進行するほど治療期間は長くなってしまいます。仕事や学校が忙しい、行くのを忘れていた、正直面倒くさくて途中で行くのをやめてしまい、行き辛くなったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
治療を途中でやめてしまったことで別のお口のトラブルが起こるリスクもあります。
今回は、治療を途中でやめて歯医者に行きづらくなってしまった方へ、しっかり治療することの大切さをご紹介します。
治療を途中でやめてしまうことのリスク
- 虫歯や歯周病などの症状が悪化する
- 他の健康な歯が虫歯になったり、歯並びが悪くなるなどお口全体に影響が出る
- 治療期間や費用等の負担が増える
- 症状が悪化すると歯を失ってしまう
- よく噛めない、好きなものを食べれないなど栄養面にも影響がでる
- スキンシップや食器の共有により、虫歯菌などを周りの人にうつしてしまう可能性が高まる
- 歯周病が悪化した場合、誤嚥性肺炎や心疾患、糖尿病など身体の様々な病気にかかわる可能性がある など
治療を途中でやめてしまうことで、起こるお口のトラブルは様々です。ドミノ倒しのように悪くなってしまいますので、放置して良いことはありません。
治療を繰り返さないために
正直治療が面倒くさくて行くのをやめてしまったため、何を言われるか心配。さらに悪くなってしまったため診せづらい。といったことを耳にしますが、途中で来なくなり、心配している歯医者さんの方が多いと感じます。最初は勇気がいるかもしれませんが、しっかり治療するには患者様の治したいという気持ちと協力が大切です。かかりつけの歯科医院で、ご自身の通いやすいスケジュールを相談してみても良いでしょう。
また、治療を繰り返さないためには、治療が終わった後も予防することが大切です。当院では、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、虫歯や歯周病にならないように予防することのほうが大切だと考えております。自らのリスクを探り、そのリスク(生活習慣やブラッシング方法)をコントロールして、虫歯や歯周病が再発しないように改善することが本当の治療だと私たちは考えています。
お口の状態が安定してくると、歯科定期健診は3ヶ月に1度のことですので、治療を途中でやめて悪くなって治療を繰り返すよりも、通う期間や費用、そしてお口と身体の健康のためにも定期健診に通う方が患者様の負担も少なく済みますので、一緒に健康なお口を手に入れましょう。
当院ではできる限り削らない、痛みに配慮した治療に取り組んでいます。歯科医院が苦手という方もお気軽にご相談下さい。