2019年10月7日

⻭周ポケット

⻭ブラシや⻭磨き粉のCMなどで「⻭周ポケット」という⾔葉をよく⽿にしたころとはありませんか︖

「⻭周ポケット」とはどのようなものなのかご紹介します。

⻭周ポケットとは

誰でも⻭と⻭茎の間にはわずかな境⽬があります。
健康な⼈でも通常1〜2mmの深さの溝があり、これを「⻭⾁溝」といいます。
清掃が⾏き届かず、そこに⻭垢(プラーク)などの汚れが蓄積すると、⻭茎に炎症が起きて腫れたりします。その状態が進⾏すると、⻭と⻭茎の間にはわずかな境⽬がどんどん深くなり、⻭周ポケットになります。

⻭周ポケットが深くなる過程

⻭周ポケットは、毎日の歯磨きなどご自身だけではなかなかケアをしにくい部分です。
汚れがたまった状態をそのままにしておくと、⻭茎に炎症が起きてすき間ができます。そこに⻭周病菌が侵⼊し、⻭の組織を破壊し始めます。
どんどん炎症がひどくなり⻭周病が進⾏します。⻭がぐらつき始め、いずれは⻭が抜けてしまいます。

①健康な状態

⻭と⻭茎の間には1〜2mm程度の隙間(⻭⾁溝)があります。

 


②⻭⾁炎

⻭⾁溝に汚れが蓄積され、そのまにしておくとすき間は2〜3mmの深さになります。

 


③⻭周炎(軽度)

炎症がひどくなり、⻭周病菌が侵⼊し、⻭の組織を破壊し始めます。すき間が3〜5mmになり、⻭周ポケットが形成されます。

 

④⻭周炎(中度)

炎症がさらにひどくなり、⻭がぐらつき始めます。⻭周ポケットは4〜7mmになります。

 

⑤⻭周炎(重度)

⻭を⽀えている⾻が溶けて、⻭がぐらぐらになります。⻭周ポケットは6mm以上になります。

 

⻭周ポケットのケア

⻭みがきや、フロスなど正しいセルフケアと、⻭科医院での定期健診が効果的です。
⻭科医院での定期健診では、⾃分で取り切れない⻭⽯や⻭垢などの汚れもきれいにしてもらうことができます。

歯は削ったり、抜いたりすると、元には戻りません。小児期から歯科医院で定期的にクリーニングを受け、ご自身による正しいブラッシングをしっかりと行えば、多くの歯を健康に残すことが可能ですので、小さいころからしっかりケアを続けましょう。

参考
公益財団法⼈ ライオン⻭科衛⽣研究所 https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/trouble/02.htm
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/trouble/index_02.html

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