2020年1月6日

⻭みがきでインフルエンザ予防

インフルエンザが流⾏っていますが、皆様の周りはいかがでしょうか︖
うがい⼿洗い、充分な睡眠を取ることや、⼈混みを避けるなどが⼀般的なインフルエンザの予防⽅法ですが、最近では⼝腔ケアをすることが、インフルエンザ予防の新常識として様々なメディアでも発信されています。
⻭垢(プラーク)は、⾷べ物のカスではなく、⻭の表⾯に付着した細菌の塊です。プラーク1mg当たりに細菌が何億個も存在していると⾔われています。細菌が増殖するとインフルエンザウイルスが粘膜に侵⼊しやすくなります。
しかし、⼝腔ケアをするとインフルエンザの発症率が10分の1に減少したという結果が発表されています。
過去のコラム「お⼝と全⾝の関係」でもお⼝の汚れが様々な疾患に関係することを紹介しましたが、お口の汚れは、身体に悪い影響を与えるということがわかります。
今回は⻭磨きの⽅法や⼝腔ケアを紹介します。⼀緒にチェックしていきましょう。

CHECK1 今使っている⻭ブラシはいつから使っていますか︖
⻭ブラシの適切な交換時期はおよそ1ヶ⽉。⽑束が開いていない清潔な⻭ブラシを使いましょう。
また⽑は硬すぎるとお⼝を傷つけてしまいう場合がありますので、固すぎない⾃分に合ったものを選びましょう。

歯ブラシ

CHECK2 正しい⻭ブラシの使い⽅
⻭ブラシは鉛筆を持つように軽く握ってください。⻭を磨くときには軽く⼩刻みに動かすことを⼼がけましょう。

正しい⻭ブラシの使い⽅

CHECK3 ⻭ブラシの⾓度
⻭は複雑な形をしています。⻭ブラシを縦や斜めにあてて細かいところまで丁寧に磨いてください。
⼒を⼊れすぎると、⻭ブラシが押し付けられて⽑先が動きづらく、また⻭茎を傷つける原因となりますので優しく磨くように注意しましょう。

正しい歯の磨き方

CHECK4 ⻭ブラシ以外のアイテムでさらに細かいケアを
⻭ブラシだけできれいにできない細かな部分は、デンタルフロスや⻭間ブラシできれいにしましょう。使い⽅が難しい場合は、かかりつけの⻭科医院でご相談ください。
⻭間ブラシは様々なサイズがありますので、ご⾃⾝に合ったものを選びましょう。間違った使い⽅はお⼝を傷つけてしまうこともありますので、⻭科医院で正しい使い⽅を教えてもらうといいでしょう。

フロスと歯間ブラシ

CHECK5 ⾆のケアも効果的
⾆の汚れている部分に柔らかい⻭ブラシを当て、奥から⼿前に軽く動かしましょう。⾆磨き⽤の⻭ブラシなども販売されています。
⾆を傷つけそうで⼼配な⽅は、ガーゼを⽔に濡らして指に巻き、下の表⾯の汚れを優しくふき取りましょう。
無理に汚れを取ったり、何度も⾆をこすったりすることは、⾆の表⾯を傷つけて⼝臭の原因を作ってしまいますので、逆効果になることがあります。1⽇1回を⽬安に優しくケアすることが
⼤切です。

舌磨き

 

CHECK6 定期健診を受けましょう
⾃分で落としきれない汚れは、定期健診でプロのケアを受けましょう。⻭みがき指導なども⾏っていますので、正しい⻭みがきの⽅法を⾝につけて、⻭みがきの効果を⾼めましょう。

歯磨き指導

 

参考
公益財団法⼈ ライオン⻭科衛⽣研究所  https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/03.htm
保健指導リソースガイド  http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004112.php

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