2022年9月24日

非常時にも大切な口腔ケア

非常時にも口腔ケアを

9月は防災月間です。9月1日は防災の日もあり、学校や職場などでは避難訓練が行われたりしますね。

この機会に避難袋の中身も見直してみてください。食料や水、お薬だけでなく、歯ブラシや歯磨きシートなどのお口のケア用品は入っていますか?非常時にお口のケアまで気が回らないかもしれませんが、実はお口のケアは大切です。

今回は非常時になぜ口腔ケアが大切なのか、水が制限されている時どんな方法でケアをすればいいのかなど、非常時の口腔ケアについてご紹介します。

 

非常時にも口腔ケアが大切な理由

避難生活でお⼝が不衛⽣な状況が続くと、虫歯や歯周病、口臭などのお口のトラブルに加え、特に高齢者は誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。口腔ケアができていないと、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症にもつながりやすくなってしまいます。避難所など人が多い場所では特に感染症への注意が必要です。これらのトラブルからお口と身体を守るために、非常時にも口腔ケアが大切であると考えられています。

 

非常時の口腔ケア方法

歯ブラシと少量の水がある場合

  • コップに少量(30ml程度)の⽔を⼊れ、その⽔で⻭ブラシを濡らして⻭を磨く。
  • ⻭ブラシが汚れたら、ティッシュなどで⻭ブラシの汚れをふき取り、引き続き⻭を磨く。
  • 最後にコップの⽔で⼝をよくすすぐ。

歯ブラシと少量の水がある場合

 

⻭ブラシがない場合

  • 食べ物を口の中に残さない

よく噛んで唾液をたくさん出すことで、お⼝の中の汚れを洗い流す、⾆で⻭の表⾯をなめるように掃除する、ティッシュやハンカチで歯の汚れをふき取る、⽔やお茶で⼝の中をすすぐなどできるだけお口をきれいにする工夫をしましょう。

  • 唾液を出すことを意識する

唾液はお⼝の汚れを洗い流したり、虫歯になりにくくするなどの役割がありますので、唾液をしっかり出すように心がけましょう。唾液腺マッサージや、舌を上下左右に動かす体操が効果的です。

唾液腺マッサージ

水が出るようになり、歯ブラシもある場合は、いつも通りに歯を磨きましょう。学校や職場と同じく、避難所など人の多いところで歯を磨く場合は、人と距離を取って歯を磨く、おしゃべりをしない、うがいは飛び散らないように静かに行う、使った洗面台は軽く洗い流すなど、「みんなで使う場」であることに配慮して歯を磨きましょう。

歯磨きマナー

もしもに備えて、歯磨きグッズを避難袋に入れておきましょう。この他、非常時持ち出し品のチェックリスト、清潔や健康のポイントなどが下記サイトにわかりやすくまとめてくださっているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

  • LION  https://www.lion.co.jp/ja/emergency-care/

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