歯根膜の大切さについて
みなさんはどんな食感が好きですか?「カリカリ」「もちもち」などの歯ごたえを感じているのは、厚さわずか0.2〜0.3ミリの歯根膜という部分です。歯根膜は歯ごたえを感じる以外にも、私たちが食事を楽しむためにとても大切な役割を担っています。
今回は歯根膜の役割と、ご自身の歯を守る大切さについてご紹介します。
歯根膜の役割とは?
歯根膜には、主に以下の3つの役割があります。
歯根と歯槽骨を結び付ける
歯根膜は細い繊維質の組織で、歯と歯槽骨をしっかりと結びつけ、歯を土台に固定する役割があります。これにより歯が安定し、抜け落ちることを防ぎます。
衝撃を和らげるクッション
固い食べ物を噛んだり、力を出したいときに食いしばると、歯には大きな力がかかります。こうした負荷を和らげ、歯や周りの組織を守ります。
刺激を感知するセンサー
歯根膜は、食事中の歯ごたえや柔らかさを感知し、脳にその情報を送ります。これにより、食事を楽しむだけでなく、異物を感知することも可能になります。
歯の健康を守ることが歯根膜を守ることに繋がります
以上のように、歯根膜は歯の健康維持や豊かな食生活に欠かせない役割を果たしています。しかし、虫歯や歯周病など何らかのお口のトラブルで歯が抜けてしまうと、歯根膜も失われてしまい、これらの役割も失われてしまいます。
ご自身の歯の様に噛めるインプラントを入れても、歯根膜は元に戻りません。残念ながら健康な天然の歯に勝る修復物はありません。
そのため、定期的な歯科検診や毎日の正しい歯磨きなどの口腔ケアが、歯根膜や歯を守るためにはとても大切なのです。
当院の取り組み
当院ではできる限り、ご自身の歯を多く残すことが、健康な歯を維持することにつながり、不自由しない生活を保つ秘訣だと考えています。予防歯科はもちろん、ミニマルインターベンションというアプローチを取り入れ、歯を削ったり抜いたりすることを最小限に抑えることで、患者様の歯の健康を守り、快適な生活をサポートいたします。
痛みに配慮した治療にも取り組んでいますので、歯医者が苦手な方も安心してご相談下さい。
まとめ
今回は歯根膜の役割と、ご自身の歯を守る大切さについてご紹介しました。
歯根膜やご自身の歯を守り、食事を楽しむことは、生活の質の維持・向上にも繋がります。そのためにも定期的な歯科検診や適切なケアを行い健康的なお口を維持しましょう。