2020年9月7日

虫歯の治療ってどんなことをするの︖

前回のコラム「虫歯について」でご紹介した通り、虫歯と一言で言っても、様々な段階があります。

その段階により、虫歯の治療方法も違います。今回は虫歯の段階別治療方法をご紹介します。

⾍⻭の治療⽅法

初期虫歯

⾍⻭になりかけている初期段階の場合は、様⼦を⾒ます。正しい⻭の磨き⽅を⾝につけ、フッ素などにより⻭の再⽯灰化を促し、健康な⻭にします。

C1(シーワン)︓充填治療

⾍⻭部分を削り、⽩い歯科用プラスチック樹脂(レジン)を詰めて治療をします。基本的には1回の治療で完了します。

充填治療

 

C2(シーツー)︓インレー治療

C1に⽐べて削る量が多くなります。歯型を取り、詰め物(インレー)を⼊れます。

インレー治療

 

C3(シースリー)︓クラウン治療

虫歯になった部分を削って型をとり、被せ物(クラウン)をつくって、歯を修復する治療方法です。

クラウン治療

神経を処置する必要がある場合は、治療の期間も⻑くかかります。
神経の処置1神経の処置2

 

C4(シーフォー)︓残根の治療または抜歯

神経の治療で治る場合もありますが、治らない場合は⻭を抜かなければなりません。インプラント、部分⼊れ⻭、ブリッジなど患者様それぞれのお⼝の状況に合わせた治療⽅法があります。
それぞれの利点と欠点をよく理解していただいた上で、ご自身の希望にもっとも合う治療方法を選択できるようにサポートいたします。

残根の治療または抜歯

 

⾍⻭が進んで⻭が抜けたからと⾔って、そのままにしておくと様々な問題が出てきます。
⻭が抜けた部分の両隣の⻭が傾いてきたり、咬み合っていた反対側の⻭が伸びてきたり、隙間に⾷べ物が詰まりやすくなったり…というように健康な⻭にまで悪い影響を及ぼし、悪循環に陥る可能性もありますので、できる限り早期治療、さらに健康な⻭は⾍⻭予防をしましょう。

 

、咬み合っていた反対側の⻭が伸びる ⻭が抜けた部分の両隣の⻭が傾く

 

 

当院では可能な限り歯を削らない方針で治療を行っております。歯を削って詰め物や被せ物などで修復した場合、一定の年数を超えると、虫歯が再発しやすくなります。虫歯の再発を繰り返せば、最終的に「抜歯」ということになります。そういった治療の繰り返しを防ぐために、虫歯が再発しにくいお口の環境づくりを目指しましょう。

今まで歯の検診を受けたことがなかったり、すでに歯が痛い、しみるなど気になる部分がある方は、しっかり治して虫歯を予防していきましょう。

詳しくは予防⻭科もご覧ください。

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