2020年9月28日

歯の色について

歯の色は個人差があり、それぞれ違うことはご存知でしょうか? 歯の色はなぜ人によって違うのか、歯の色が変わってしまう原因など、今回は歯の色についてご紹介します。

 

歯の色に個人差がある理由

人によって歯の色が違うのは、歯の質が違うためです。まずは歯の構造を見てみましょう。

歯の構造

歯はエナメル質、象牙質、歯髄(神経)などから成り立っています。エナメル質の色や透明度、その厚さなどの違いによって歯の色の見え方が異なります。そのため、歯の色にも個人差が出てきます。

 

歯の色を確認するには

歯科医院では、口を開けると見えやすい部分の被せ物を作るときや、ホワイトニングをするときに歯の色を確認する必要があります。その際に使用するのが、歯の色見本であるシェードガイドと言われる道具です。

シェードガイド
このシェードガイドと歯の色を照らし合わせながら、どの色が近いかを確認します。
ホワイトニングの場合は、元の歯の色からどの程度白くするかを確認します。被せ物を作るときは、元の歯と被せ物の色をできる限り近く自然にするために使用します。

歯の色の確認

 

歯の変色の原因

  • コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、カレーやミートソースなどの色素の強い飲食物
  • 虫歯の進行による変色
  • 虫歯や外傷などにより神経(歯髄)が死んでしまった場合
  • 加齢による変色やエナメル質の摩耗
  • タバコのヤニよる着色汚れ など

 

変色した歯は白くなるの?

変色した歯が白くできるかどうかは着色の原因によって変わってきます。
色素の強い飲食物を食べた場合は、早めに歯を磨くことである程度は落とすことができますが、磨き残しなど長期にわたって蓄積された表面的な着色汚れは、歯科医院でのプロによるクリーニングで落とすことができます。
これらの着色を落としたうえで、ご自身の元の歯の色をより白くしたい場合は、ホワイトニングが有効です。ホワイトニングとは、歯を削らずに専用の薬剤を使用して歯を白くする方法です。

しかし、着色具合やお口の状態、歯の質などによりホワイトニングで歯を白くできる場合と、あまり効果がない場合があります。
被せ物が変色してしまった場合は、ホワイトニングでは白くなりませんのでご注意ください。被せ物の素材によっては表面がなめらかで汚れが付きにくい素材のものもございます。
歯の色でお悩みの方は、かかりつけの歯科医院で相談することをお勧めいたします。

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